お知らせ

県外行政調査レポート 福岡県

2018年11月 7日

 平成30年11月7日、県外行政調査で福岡県を訪れました。

精神障がい者雇用促進と職場定着

 今回は、福岡市中央区天神に本社を置く総合メディカル株式会社を訪問しました。民間企業では障がい者の法定雇用率が基準値に達しないときは課徴金のペナルティがあるのに本年は国の機関から県の各組織まで不誠実な雇用率を示しており、ひんしゅくをかったニュースもありました。
 本年4月から、法定雇用率の算定基礎に精神障がい者が加えられ、今後、段階的に法定雇用率が引き上げられます。本県の平成29年中における実雇用率は、2.13%と全国平均(1.97%)を上回っているが、県が数値目標として掲げる法定雇用率達成企業の割合を高めるためには、精神障がい者の雇用促進に向けた取り組みが今後より一層求められます。
 そのような中、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が取りまとめた平成27年度の職場改善好事例集において、精神障がい者の雇用促進に向けた総合メディカル株式会社の取り組みが評価され、優秀賞に輝いています。同社の職務内容と勤務場所を複数組み合わせた勤務体制である「ハイブリッド型勤務」と、職場定着のために実践した関係機関との連携について調査を行い、今後の委員会審議の参考とするために調査したところ下図のような個人の特性に応じたきめ細やかなシフトを組むなど、独特の工夫がみられました。