議会質問記録

平成19年12月定例会 社団法人彦根観光協会の活躍を期待して

2007.12.31
  1. 観光都市彦根の、市と観光協会の関係について
    1. 市は観光協会に何を期待するのか

      彦根市は観光協会に対して何を期待しているのか、見解をお示しください。

      (答)観光事業は、行政や産業、大学、市民らが協働し、総合的に進める地域振興の事業であると認識しております。

      特に社団法人彦根観光協会は、本市の観光振興を図る上で必要とする宿泊や飲食、土産品販売等の事業主が数多く加盟する観光振興組織でございます。このことから、社団法人彦根観光協会に対しては、本市が立案するイベントや誘客施策の事業計画を効果的、効率的に促進し、具現化を図っていただくとともに、民間のノウハウを生かした独自の観光振興等を展開していただくことを期待しているものでございます。
    2. 観光協会は市に何を求めているとご理解されていますでしょう。

      (答)「観光都市彦根」のさらなる発展を目指す上で、本市と観光協会が車の両輪のごとく機能することが必要でございまして、本市の観光行政推進体制の充実と、社団法人彦根観光協会が地域資源や民間ノウハウを十分活用できる組織となるような体制への支援を望んでおられるものと認識いたしております。
    3. 市の観光課のやるべきことと観光協会の事業についてお尋ねをいたします。まちの活性化にとって観光行政の役割は大変大きいということは、この辺は先ほどおっしゃったように一致しているわけでありますが、市の観光行政と観光協会との役割の確認を明確にされているのかどうか。その内容についてもう一度言及いただけましたら、お知らせをいただきたいと思います。

      (答)本市と社団法人彦根観光協会の役割につきましては、さきのご質問にもご答弁いたしましたが、市から委託しております観光キャンペーンや旅行エージェント等の観光客の誘致事業は、役割に応じた事業展開がほぼ図られているものでございますが、お城まつりや玄宮園で虫の音を聞く会等のイベント開催に関しましては、会場となる施設の管理上、また安全性の確保を要することから、本 市が人的にも協力を行っております。

      また、社団法人彦根観光協会の独自性を発揮していただくため、財源確保を含め、自主事業の開発やコンベンション部会の設立などの取り組みを今後も鋭意指導・助言してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
    4. なぜ、駐車場の管理なのか

      彦根市の観光駐車場は、社団法人彦根観光協会に管理を全部委ねることになるわけですが、観光駐車場の運営にどのような民間のノウハウを求めたのか、考え方をお尋ねいたします。

      (答)京橋口駐車場の指定管理者候補者が、本市の産業部指定管理者候補者選定委員会において社団法人彦根観光協会が選定されたことから、今議会に同議案を上程させていただいておりますが、この議決を得ることによりまして、今もお話がございましたように、本市の観光駐車場はすべて観光協会が管理することと相成るわけでございます。

      観光駐車場は性格上、不特定多数の利用者が常時使用するとともに、ある一定のシーズンに利用が集中することも大いにございまして、複数の駐車場を効率的かつ効果的に運用していくことが必要となるわけでございます。また利用者の大半が観光客であることから、地理の案内や地域の情報を適切に提供できる能力や、あわせて機械の故障等への迅速な対応も必要となってくるわけでございます。このことから、今回、京橋口駐車場の指定管理者候補者の選定につきましては、このような条件を付した仕様書を作成し、応募のございました6社から同委員会で選定をいただいたところでございまして、観光協会による駐車場管理が必要であるというような結論を出したわけでございます。
    5. 市と観光協会の関わりについて

      観光協会の運営に関して、彦根市として積極的に関与すべきだというふうに私は考えるんですが、見解をお願いいたします。

      (答)社団法人彦根観光協会の運営に関しましては、運営補助金を支出するとともに、観光案内所や行催事事業等の委託を行っております。ほぼ適切に事業運営を図っていただいているところと考えております。

      現在、同協会と彦根市物産協会との統合が協議されていることから、物産の振興も加味した新たな観光施策が講じられていくものと考えておりますが、本市といたしましても、コンベンション部会の設立等の具体的な取り組み策をより明確にするなど、積極的に助言、指導を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。