平成29年11月1日(水)から2日(木)にかけて、琵琶湖環境対策特別委員会の県外行政調査で長野県を訪れました。
11月1日(水)
長野県議会(長野県長野市)
- 諏訪湖水質保全計画について
- 諏訪湖創生ビジョンの策定について
11月2日(木)
諏訪湖(長野県岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町)
- 諏訪湖水辺整備マスタープランについて
- 諏訪湖を活かす取り組みについて
平成27年9月に施行された琵琶湖の保全及び再生に関する法律に基づき、滋賀県では、昨年度末に琵琶湖保全再生施策に関する計画を策定し、琵琶湖の保全再生に資するための総合的、効果的な施策の推進に向けて取り組んでいます。
諏訪湖は、琵琶湖と同じく湖沼水質保全特別措置法に基づく指定湖沼の指定を受けており、長野県においては、同法に基づく諏訪湖水質保全計画が策定されています。
この計画に基づいた水質改善の取り組み等により、アオコの異常発生等が問題となっていた諏訪湖の水質は改善傾向にあるのですが、ヒシの大量繁茂やワカサギの大量死など、琵琶湖と同様に、新たに生態系の課題が生じてきています。
また、サイクリングやウォータースポーツ等による健康づくりの場としての利用促進や諏訪湖を活かした観光振興も求められており、長野県では、これらの課題解決のため、諏訪湖の「水環境保全」、「生態系保全」、「湖水面活用・まちづくり」を総合的に示した「諏訪湖創生ビジョン」の策定作業を進めておられます。
こうしたことから、滋賀県における琵琶湖の総合的な保全再生に向けた取り組みの参考とするため、長野県を訪問し、各計画に基づく水質や生態系保全に向けた取り組みを調査するとともに、諏訪湖における水辺整備の状況等を視察し、諏訪湖を活かしたまちづくりについて調査を行いました。
琵琶湖と比べて、見た目のとおり諏訪湖は大きくはありません。
この大きさなら管理が比較的容易だと実感しました。
湖水の入れ替わりに要する時間は琵琶湖に比べて少なくなります。
案内されたところは、湖というより沼の感じのところも多く、湖辺の泥を浚渫して湖周道路ができていた。
埋め立てによる陸地化は戦後の昭和期の琵琶湖と同じと感じました。