お知らせ

県内行政調査レポート

2018年7月20日

平成30年7月3日(火)に県内行政調査で東近江市、近江八幡市を訪れました。

有限会社アグリ蒲生(東近江市蒲生寺町)

 (有)アグリ蒲生は、JA滋賀蒲生町の出資により設立された会社で、安全・安心にこだわり独自に花や野菜苗を育て販売しています。こうしたことから、(有)アグリ蒲生を訪問し、独自性を生かした農産物の生産現場について調査を行いました。ハウスなどの施設に工夫をされて、近代的な営農をされています。

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JA滋賀蒲生町(東近江市市子殿町)

 JA滋賀蒲生町管内は、日野川とその支流である佐久良川の流域にひらけた地帯となり、環境こだわり米をはじめとして錦大豆、丹波黒豆、早生黒豆等を栽培している。そのような中、水稲新品種「レーク65」が(株)あきんどスシローへ出荷されており、特別栽培米研究会「JA滋賀蒲生町活活楽楽篤農クラブ」で契約栽培されている「日本晴」は、奈良県の「柿の葉すし本舗たなか」に出荷されています。また、極晩性品種「丹波黒」は兵庫県の(株)小田垣商店に出荷されています。 農協としての規模は決して大きくはないが、独自の販路を開拓して、域内の生産者に作付等の指導を行っています。  こうしたことから、県産農産物におけるブランドのあり方や流通方法の参考にするため、県産農産物の販売促進について、JA滋賀蒲生町、(有)アグリ蒲生および(株)小田垣商店の皆さんと県民参画委員会を実施し、意見交換を行いました。販路の確定している契約栽培で農家も安心して作付けできるとのことでした。

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滋賀県菓子工業組合および和菓子研究団体滋賀二六会(近江八幡市安土町大中)

 人材育成および新商品開発の取り組みについて、県民参画委員会を開き意見交換を行いました。  滋賀県菓子工業組合は、県内の菓子関係団体から構成され、滋賀羽二重糯(もち米)の原料共同購入、菓子技術の講習会や菓子技能検定試験の実施などを通じて、滋賀県の若手菓子職人への菓子技術の向上や販路拡大に向けた事業を展開しています。  同組合では、滋賀羽二重糯の可能性を探り、新しい滋賀県産のお菓子を提案するブランドとして「tae」を立ち上げ、その第一弾として、平成29年には卵を使用せず、滋賀羽二重糯を使用したおもちプリン「湖の餅」を発売しています。  滋賀二六会は、県内における菓子の研究団体で、その多くが、菓子工業組合員です。  組合および滋賀二六会合同の講習会も視察し、若手菓子職人の技術の研鑚や伝承などの産業人材育成および新商品開発における取り組みについて調査を行いました。県内の若手オーナーや職人さんの熱気が溢れ、熱心に研修されており、彦根の古川登志雄さん(古川日登堂)の受賞作(平成29年度滋賀県技能者表彰・おうみの名工)が展示されていたのが印象的でした。

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