想うことなど……

質問の仕方で変わる未来

2006.11.22

彦根市議会議員になってから私のライフスタイルで一番変わったところは読書量ではないでしょうか。家業が本屋ですから昔から、「本は陳列しておくもの……」と読書などしなかった私ですが(特に精読は苦手でした)、以前に比べて多くの量を読みこなすようになりました。読書と言っても、そのほとんどが議員としての使命を果たすために、議会での質問に備えての事前勉強です。

議会では、端的な質問をしなければなりません。質問を斟酌した親切な答えは期待できません。 今、何が求められていて、どう問えば、最も有効な答えが得られるのかをしっかり念頭においておかないといけません。市議会議員にとって、よりよい彦根を築く第一歩が「議場での質問」なのです。
質問事項に対して必ず行政側から返答があり、その後、何らかのリアクションがあります。だからこそ、私たち議員は議会の限られた時間の中で、一秒たりとも無駄にせず、内容の濃い有効な質問をする使命があるわけです。

私の質問が常に的を得、最善であるとは思っておりません。例えば、他の多くの議員さんが頑張っておられる分野は、ベクトルが同じであれば任せておき、私にできる彦根の未来にとって必要な分野に挑んでいきたいのです(それが、選挙にはウケない分野であったとしても)。 例えば……、「市役所の各種証明書発行などのサービスを、日曜祝日や夜間に申請、即日受け取り可能にすることが市民の利便性向上につながるのでは」という質問に対して、行政の回答は「自動交付機の導入を検討する」でした。
「彦根城周辺のカラスの増殖について」という質問に対しては「城内で花火を打ち上げて駆除する」という対応がなされました。
旧港湾の水質の問題、旧市立病院跡の利活用、文字・活字文化振興法など、問いかけることにより、よりよい変化の兆しをつかむことができるのです。