想うことなど……

市民と行政の間にて

2006.11.22

私たちの未来は、市民の皆さん、行政、議員、皆で創っていくものです。私は当初から、常に市民の代弁者であり行政のメッセンジャーであることを心掛けてきました。彦根のより良き未来のためにプロとして両者を繋ぐのが議員本来の仕事だと思っています。言い換えれば議員というのは『何かを成し遂げる者』ではなく、その何かについて『判断を委ねられた者』ではないでしょうか。

何かを成し遂げるのは市民の皆さんや行政の努力があってこそです。私はその間で正しいかどうかの判断を任された人間である責任を自覚し、「共に智恵を使い、汗をかき、産官学民の協働による彦根のまちづくり」のために、自らを勉め強いることを肝に命じています。
彦根のためになるかどうか、市民の皆さんのためになるかどうか、商工業者にとってはどうか、それが私の判断基準です。判断基準というものも、通りいっぺんではいけません。重さを量るには重量計、長さを測るには物差し、容量を量るには計量器、時間を計るには時計……といった具合に必要に応じて様々な「はかり」が必要であるように、議員の判断基準も柔軟に対応できるものでなければ務まりません。自分の中にある物差しが何を測るものなのかをきちんと知った上で、それを磨き、次代に適した最も新しい判断基準を見につけていけるよう、日々勉強の毎日です。
議員は、単なるメッセンジャーであってはなりません。そこを議員の限界と受け止めるか、可能性として受け取るかは、日々どれだけ自分の判断基準を養っていけるかどうかにかかっていると思います。そういう意味では勉強の時間、質問を研究する時間はまだまだ不足していることを実感しております。しかし、ただ漫然としているわけにはいきません。私は市議会議員として可能性を信じ、皆さまのお役にたちたいと願っております。