想うことなど……

彦根城世界遺産登録とその覚悟

2018.01.14

 昨年11月26日、「彦根城世界遺産講演会(彦根市主催)」が彦根城博物館能舞台で開催されました。記念講演「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群 世界遺産登録10年の経験から」に引き続き、「意見交換・応援1000人委員会の立ち上げに向けて」が行われ、彦根城の世界遺産登録に向けて俄に活気づいてきた様子です。私は、世界遺産は、本当に世界に誇ることができる彦根の都市ブランドとして登録には大賛成であり、協力は惜しみません。
 この講演会で画期的だったことは、世界遺産登録までのスケジュールが明確になったことです。

  • 2019年までに推薦書原案を提出(目標)
  • 2021年までに推薦(目標)
  • 2024年までに世界遺産に登録(目標)

 1992年、彦根城は、世界遺産暫定リストに登録されて以来26年が過ぎ、文化庁は以下の課題を解決するよう、彦根市に求めていました。

  1. 既登録資産である姫路城との差別化
  2. 国内外の類似資産との比較
  3. 開発が進んだ市街地をいかに城下町と特徴づけるか

 彦根市は「これらの課題に集中的に取り組み、昨年度、複数の研究報告書によって解決し、日本政府が世界遺産委員会に推薦できるような推薦書原案を、学術検討会議における議論のもとに作成中です。世界遺産登録を目指すことは、文化と芸術の源泉であった彦根城と城下の自然との融和・共存を維持し、新たな事業と市場を展開し、文化活動を誇るまちにすることで地方創生につなげていかなければなりません。市民の方々の意見を伺い、議論しながら、官民一体となって一日も早く彦根城とその関連資産の世界遺産登録を目指したいと思います」(彦根市ウェブサイトより抜粋)。
 推薦書原案がどのようなものであるのかはまだ判りませんが、世界遺産は登録するだけではなく、人類の遺産として守っていかなければなりません。彦根城とその関連資産の登録に関するテクニカルなことは専門家に任せるとして、遺産を守っていく覚悟があるのかどうかが問われているのです。
 大久保貴彦根市長のリーダーシップに期待し、私たちは世界遺産登録に向け「新たな事業と市場を展開し、文化活動を誇るまちにする」ことに、共に知恵を使い、行動していきましょう。

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滋賀県の受け取るふるさと納税額は、全国最下位

2017.03.20

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 この国の直面する課題の一つに、地方の人口減少があります。滋賀県も人口の増える南部と、その数を大きく超えて減少する湖東・湖北の地域があります。後継者として残るはずの若者は都会に出て、暮らしと営みを続けるのは高齢者ばかりとなり、超高齢化が進んでいます。一方都会では未婚化晩婚化が社会現象となっています。
 国の地方創生の下、「産官学金労言」が総力を結集してまちづくりに汗をかき我々の地域を守ろうとしておりますが、一朝一夕に解決するものではありません。産官学に加え、「金」は金融、「労」は労働界、「言」は地方の状況をよく知っているマスコミです。
 地方の基礎自治体が生き残るためのひとつの方策として、平成20年度の地方自治法改正により、「ふるさと納税の制度」が創設されました。
 このふるさと納税には3つの意義があります。

納税者の選択

 税制は国および自治体が課税権に基づき強制的に徴収するものですが、ふるさと納税制度の実現により、国民は自分の意思で納税対象を選択でき、国民は税を自分のこととして考え、納税の大切さを自覚する貴重な機会になるとされています。

「ふるさと」の大切さ

 ふるさと納税を通じて、美しい郷土を愛し、育ててくれた「ふるさと」の恩に感謝する本来の人間性への回帰の貴重な経験となるとともに、地域に貢献したいという真摯な思いを実現することが可能となり、それが豊かで環境にやさしい地方を育てることにも繋がっていくとされています。

自治意識の進化

 納税を受けたい全国各地の自治体は、その出身者等にその魅力をアピールしていく必要があり、「ふるさと納税」されたお金の使途、成果等の効果的な情報提供について自治体間の競争が刺激され、この切磋琢磨は自治体と住民に、納税をしてもらうにふさわしい地域のあり方を改めて考える貴重な機会になるとされています。
 また、ふるさと納税はその金額に応じたものではありますが、懐かしいゆかりの品などが届く仕組みです。この返礼品が過剰で過当競争になってきたとの批判も聞かれますが、私は、この返礼品についてもその地産のものであれば、経済の振興、地域の活性化に寄与していると考え、大いに賛成するものです。

 県、市、町どこにでも「ふるさと納税」ができ、平成27年度は寄付金控除の特例控除額の拡大等、制度が拡充したことにより爆発的に増加し、前年度に比べ受入額は4.3倍の約1千653億円、受入件数は3.8倍の約726万件となりました。ところが、滋賀県の受け取るふるさと納税額は東京都を除くと全国最下位と報告されています。全国で、世界で活躍する「三方よし」を旨とする近江商人のふるさとが、最下位、これはとても残念なことだと私は思います。地元に住まいする皆さんはどのように思われますか。
 ふるさと納税、平成27年、地方自治体の最高額は宮崎県都城市で42億3千123万円との報告もあり、この額は同市の平成27年度予算751億2千万円の5・6%にも達する大きな額になっています。
 滋賀県議会平成29年2月定例会議に平成29年度予算は、前年度1・9%減で提案されました。税収の伸びが見込めない中、ふるさと納税で少しでも増やすようにし向けていくべきだと考えます。
 ぜひ都会に行ってしまった親戚、友人、知人に、これをお読みいただいたあなたがセールスマンとなってこの制度を積極的にお知らせして、この地には入ってこない住民税に代わるものとして、「ふるさと納税」を増やし、この地域の税収増につなげていただきたいと念じます。

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改札口設置を要望する署名運動に

2016.03.21

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 彦根駅は、改札口や乗車券発売所など駅舎の機能をプラットホーム上階部分の1箇所に集約した「橋上駅(橋上駅舎)」である。橋上駅は駅の空間が広く、駅機能の充実や構内で商業施設事業を展開することもできるなどのメリットがある反面、高齢者や身体障害者にとっては階段の上り下りが大きな障害となっている。
 大津からJR琵琶湖線で彦根駅の1番線に着いた電車を降りて、45段の階段を上り、改札を出て西口の46段を下り、見慣れた通りを歩き家路を急ぐ。階段を上ることなくそのまま改札を出られればと思っているのは私だけではないようだ。彦根駅西口の改札口が1階にもあれば、上がり下りなしにホームと駅前広場を行き来できる。鉄道利用者にとって、混雑緩和と利便性が向上する。
 彦根駅西口1階改札口設置の要望署名運動を始め、朝の駅でご挨拶とともに署名用紙を配りはじめて3ヶ月が過ぎようとしている。署名用紙を受け取り階段を上りきったにも関わらず、署名して投函するために下りて来てくださる方、投函する機会を待っていてくださったのだろう、カバンの中でしわくちゃになった署名用紙を渡してくださる方もおられ、とても有り難く思った。西口1階改札口を何としても完成させたい。
 彦根市は、西口外側エスカレーターの再整備に合わせ、下りエスカレーターを新設すると、2億7千万円の予算を2月議会に提案された。ホーム階段にエスカレーター設置の計画はなく、何のための下りエスカレーター新設なのかよく解らない。西口1階改札口設置には、1台7百万円といわれる自動改札機が2台もあれば実現できるのだ。
 私は県議会議員として何年も前から、関係機関に改札口設置の希望を伝えてきたが、「できない理由ばかり」が返ってくる。守山駅の直接出る改札口は、売店の売上増を目論んだもので、その効果が出ずJRとしては廃止したい思いだとか。大津駅の利便性の向上から大津市が大変立派な南自動改札口を設置したが、維持管理費が多額に上るとのことから返還。仕方なくJR西日本で再設置し、ひんしゅくをかったなど、気持ちが挫けるようなものばかりだった。
 改札口設置の署名運動の目標は1000筆。現在集まっている用紙は595枚。1枚1人が多いが裏面に賛同者10名というものもあり、もう少しで目標に達することができると感じている。
 新年度早々には彦根市とJR西日本に改札口の設置運用に取り組んでもらえるよう要望したいと考えている。私は、最初から結論があるのではなく、何事も目標を立ててまず動き始めることがいちばん大切と考えている。この署名運動もそのひとつで、ひたすらに走っている。
 ひとりでも多くのご賛同とご協力をお願いできればと思っていますので、ご一報いただければ幸いです。

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クラウド&リアル - 世界のリアルを直視しよう

2016.01.11

 「IoT(Internet of Things)」「インダストリー4.0」「フィンテック」「シェアリング」…… 1964年、東京オリンピックが開催された当時、高校生だった私にはかなりきついキーワードに溢れた昨年でした。世界はインターネット・クラウドを活用した技術で激変しようとしています。ものづくりやサービス、マーケティングの現場では、私たちの与り知らないところでコンピュータがネットワークを組み、刻々と最適化が行われています。その流れは加速化し、もはや止めることはできません。
 一方で、人口減少・都市間格差の重要課題を抱えた自治体は地方創生を唱え、交流人口の拡大を目標にしたインバウンド需要に応えるため、観光産業、広域連携、DMO(Destination Marketing / Management Organization)など、新たな発想とスキーム(計画を伴う枠組み)で、様々な取り組みが具体的になってきた昨年でした。
 また、音楽に無知な私にも聞こえてくることがあります。ゆるキャラⓇまつり in 彦根の公式テーマソング「キミノスムマチ」でも有名な越中愛さんが、12月16日、彦根学園でのクリスマスコンサートで利用者の皆さんと合唱。米原のシンガー・ソングライター岡田健太郎さんが自宅のホールに大分県や長崎県の友人を招いて年忘れコンサートを開かれたことや、多賀町高取山ふれあい公園において、クロアチア出身の男性バイオリニスト、ゾラン・ヤコブチッチさん(コロンバス州立大シュオブ音楽院教授)、ジュリアード音楽院でピアノの個人教授を務める早水和子さんを迎えたコンサートが開かれるなど、市民レベル、個人レベルでの活動も盛んに行われています。
 インバウンド誘致とも関連しますが、地域の歴史や文化を再発見するプログラムやものづくり体験のプログラムなど、地域の人々が地元の魅力を発掘・再評価し、独自のルートを設定し商品化するコミュニティーツーリズムが、観光集客による経済効果だけでなく、地域ブランドの向上や市民活動の活性化の手段として注目されています。
 政治は勿論、様々なデータを活用して判断します。そして、それは地方自治体とはいえ命を預かる判断で、生身の人が生きているリアルな現実に反映します。政治は、演算の結果を基に世の中の最適化を目指すものではなく、リアルな現実を直視し、1ミリでも世の中がよくなるよう、判断することが使命だと考えています。故に、政治家の資質がいよいよ問われることになります。

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平和について

2015.08.16

 平和安全法案の慎重審議を国会に求める意見書(案)が、チーム滋賀(民主党)から提出されました。私たち自民党県議団も平和安全法案の審議をつくし、今国会での成立を求める意見書(案)を提出する用意をしておりました。
 この平和安全法案は国会では7月15日に特別委員会で可決され、16日県議会最終日、本会議中に衆議院を通過する予定となりましたので、自民党県議団の意見書案は取り下げました。また、慎重審議を願うものの安全保障法制成立の是非については触れていないチーム滋賀の意見書(案)は否決することといたしました。
 国政についての話は国家観・世界観の隔たり克服のための話し合いから、また現状認識の相違点、反対のための理論の組み立ての矛盾など一つひとつ解きほぐすように時間をかけて話し合う必要があります。
 7月19日・20日、機会を得て、彦根・清凉寺で開講された第20回歴史手習塾「勝者から敗者へ 徳川将軍家がたどった道」を聴講しました。講師大石学先生は、「徳川家康が100年に及ぶ戦国乱世を平定し、日本の天下統一を果たし、江戸幕府を開いた。これはまさに日本の第1の開国であり、その元勲は井伊直政公である」と説かれました。直政公は彦根藩初代藩主です。戦国時代を平定した徳川幕府は武家諸法度・禁中並公家諸法度・諸宗諸本山諸法度の法整備をして庶民は武器を持たない武士は武器を使わない、武力のない平和な法治国家を築きました。その江戸時代は265年におよぶLOHAS(ロハス)な世界を維持することとなったのです。
 日本の第2の開国は、年々エスカレートしてくる欧米の外圧に対して日本の国が植民地化されないように、諸外国と条約を結び平和な国を維持した、時の大老、彦根藩第13代藩主井伊直弼公によることは周知の事実です。
 国際法の下、民族、宗教、文化の違いを認めつつ平和な世界になって欲しい…。それは万人の願いであるはずです。大石学先生は第3の開国もこの彦根から発信しなくてはと力説いただきました。
 人が人を殺すなど、絶対にしてはならないことです。
 平和への願いを込めた「教育」、未来を担う人を育てることが今のわが国に必要なことであり、私たちの手の届く平和を維持するためにできる唯一のことではないかと私は想うのです。

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彦根・犬上という地域

2015.03.22

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 平成23年、統一地方選挙の自民党選挙公約は、「カット! 2割! 2割! 2割!」でした。
 議員報酬の2割カットについては平成23年6月定例会において議員提案で即決しました。
 議員定数の2割カットについては、人口3万人程度に議員定数1人との考え方を採用し、人口と議員数、所謂一票の格差を是正することを最優先で検討しました。彦根市選挙区に犬上郡を合区し、現職5人になるところを定数4人に減じ、今回は第一次として現行定数47人を44人にする議員提案を平成26年2月に可決しました。私にとってもきびしい状況であることは変わりませんが、犬上という地域を考えたとき、新しい選挙区はここで暮らす人々にとっては好ましいことと思っています。

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江戸時代、高宮宿は多賀大社への門前町として賑わい、中山道と多賀道の分岐点に多賀大社一の鳥居が建っている。寛永12年(1635)の建立で、石の鳥居としては県下最大である。現在、この鳥居は県の文化財に指定されている。ここから多賀大社まで約3キロメートルだ。

 昭和12年2月11日、犬上郡の彦根町・松原村・北青柳村・青波村・千本村・福満村を合併して彦根市が誕生しました。昭和17年犬上郡磯田村・南青柳村、昭和25年犬上郡日夏村、昭和27年坂田郡鳥居本村、昭和31年犬上郡亀山村・河瀬村、昭和32年犬上郡高宮町、昭和43年愛知郡稲枝町と合併を繰り返しながら現在の彦根市が形成されました。
 また、彦根・犬上は、江戸時代には彦根藩が治めるひとつの地域でした。江戸265年の平和な時代は、街道や琵琶湖の水運の整備が進むにつれ地域の文化が育まれ、歴史的な遺跡も多く残っています。
 現在でも彦根市と犬上郡は密接な関係にあり、消防や医療など行政区画を越えての連携や協働が進んでいる分野もあります。
 今回、選挙区が変わることで、今までスムーズに運ばなかったことが、広域で連携することで、一挙に進んだり、取り組むことができるようになる可能性があります。
 人口3万人程度に議員定数1人という考え方を元にした、選挙区の改正でしたが、犬上郡という歴史を踏まえた大きな視点を持つことで、私たちの暮らしがよりよいものになるよう、努力をして参りたいと思っております。

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滋賀県知事選挙に

2014.08.24

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 私が市議会・県議会議員として働かせていただき9年が経ちます。6月26日公示、7月13日投開票の滋賀県知事選挙において、今までのリーダーとは異なる立ち位置の小鑓隆史(こやりたかし)さんが最も相応しいと思い精一杯の応援をいたしました。
 滋賀県行政の少ない限られた投資的予算は国の施策を活用し交付金や補助金をできる限り多くの額を取り付けて、自主財源の何倍もの事業を進めていく努力が必要ではないかと考えています。実際は過去においてうまく運んでいないと言われております。
 小鑓さんは安倍内閣アベノミクス3本の矢(デフレからの脱却、機動的な財政出動による需要の創出、民間投資を喚起する成長戦略)、その第3の矢、成長戦略において主体的に参画され、東京から滋賀県をみるとき近隣の同規模県に比べて随分遅れをとっていることを気にかけおられました。自由民主党滋賀県支部連合会をあげて知事選出馬をお願いし、「故郷滋賀のために役に立てるのであれば」と、小鑓さんはその内閣府参事官を辞して出馬する決意をされたのです。
 私自身が催した県政報告会にも来会いただき、小鑓さんの人となり、彼の提唱する政策の一端を披瀝していただきました。その経歴と人脈を活用することにより国と県の太いパイプを築くことで、滋賀県経済の景気の好循環が生まれることを強調し皆様にも支援をお願いしました。
 このとき、三日月大造現知事は「草の根自治・もったいない県政」の継承を前面に出して「自分たちのことは自分たちで決める」とアピールし、その支持を訴えました。
 私は、自治体という名のとおり地方自治体が自分たちで決めるのは当然のことですが、国家があってはじめて県や市町が自治体として成り立っていることを理解しておくことも大事なことだと思っています。
 国家は政党政治であり選ばれた政党において首班指名されますが、地方自治体は二元代表制であり、行政の長と行政をチェックする議会議員はそれぞれ別の選挙で選ばれる仕組みになっています。ところが、都道府県は市町の議員とは少し違い、その議員が支持する政党を表明し立ち位置と考え方をはっきりしていることから、政党政治に近いと認識されている節もあります。そういう中、マスコミ等が、都議会や国会の自民党議員の不規則発言(ヤジ)の報道を繰り広げ、また、集団的自衛権の限定的行使容認の閣議決定に対する自民党安倍晋三バッシングでキャンペーが張られました。国政では政権が安定している時に進めなければ決められないことがあり、このことは後に時間が経ってから真の評価が定まると私は考えます。
 マスコミのバッシングが全てではないでしょうが、私にとっては、滋賀県政の自治体のトップに何を求めるのか、その思いを伝えきれず、その議論が噛み合わないまま、国政政党との比較という異なるステージ、異なる判断基準で結果がでたという感じがしております。

 選挙後に日程を変更していた7月定例会議において、我が会派も代表質問で三日月新知事に質問しました。三日月知事は答弁で、「対話と共感、協働」のキーワードを多用し「共に力を合わせてやりましょう」と大変力強く発言され、立場や利害の違う人とも相互理解を深め、対話を重ねて県政運営を進めていかれると感じられました。
 結果はでました。現実として受け止め次へ進まなければなりません。私は、経済人の立ち場から、二元代表制の一翼を担う議会人として、より良き滋賀県を求めて、是々非々で議論してまいります。

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春爛漫

2014.04.16

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 春爛漫……、今頃は彦根城域で約1200本の桜が咲き誇っている頃でしょう。
 彦根がまだ彦根町だった頃の話です。吉田繁治郎というひとがいました。
 「古い城下町の味をたいせつにし、大きく伸びる町にするには、観光の町として発展させていくのが、いちばんよいのではないだろうか。彦根城一帯に桜の木を植えて、桜の彦根城にしよう。」昭和8年、46歳の繁治郎氏は彦根の将来について、こんな夢をえがきました。繁治郎氏は、桜の苗木を買うための寄付金を集め、ソメイヨシノの苗木、1000本を買い入れて植えはじめたのでした。天守近く、内濠の土手、金亀公園、外濠の道ばた、旧港湾沿いや芹川の土手にも苗木を植えたといいます。
 彦根町は昭和12年彦根市となり、「桜の彦根城」を観光の名所として全国に宣伝します。そして、昭和28年、桜を植えることを思い立ってから20年、永年の努力が認められ彦根観光協会から繁次郎氏は表彰を受けました。
 ところで、ソメイヨシノの寿命は60年〜70年といわれます。国宝や重要文化財の指定を受けた彦根城内では、土を掘り返して新芽を植え替えることは難しく、市民団体「ひこね桜守」(代表山内勉氏)は、2004年より花が咲く前と咲いた後に肥料をやることと、テングス病などの病気を早期に発見して、樹医と一緒に治療しています。現在も、彦根市文化財課・レイカディア大学の方々と共に「ひこね桜守」の運動を続けています。
 彦根城の世界遺産登録を無理だからと最初から諦めている人に出会うこともありますが、繁治郎氏の桜、ひこね桜守、彦根を映画で盛り上げる会の活動のように、夢を諦めない人々のボランティアによって、現在の彦根があります。私は、諦めるのではなく、まず、皆で取り組む勇気が世界遺産登録にも必要なのではないかなと想っています。

この記事のリンク: 春爛漫

「是々非々」

2014.01.12

 「特定秘密保護法」「原発依存社会」「原発再稼働」「武器提供」「改憲」、「3.11 東日本大震災」以来の日本は、「強い国」を目指し「再生」のための様々な努力が成されています。「経済大国」や「軍事大国」という言葉はとっくに時代遅れで、「強い国」という言葉には、来たるべき新しい時代の「国民を守り、この国の経済を持続的に発展させる」という決意が込められているのだと私は思っています。
 「歴史は繰り返す」或いは、「歴史に学ぶ」という言葉があります。歴史は繰り返す故に、学び、よりよい未来を選択することができるということだと思います。戦争も原発事故も人的災害です。だから私たちは自らの手で災害を招くことはしてはならず、滋賀県の条例制定に携わる議員として自然災害から県民を守る条例案を真摯に見守りつづけなければなりません。
 現在の身近なことは判るが、未来を考えるのは解らないし面倒くさい。一般的に歴史的なスパンで物事を考えることが苦手です。だから、目に映る文字や聞こえてくる言葉は、未来を曖昧にした心地良く解りやすいものが好まれます。
 私は、耳障りの良い言葉を発することはできません。それは議員に選んでいただいた時からの責務として厳しく議会の動向を見極め、未来を判断しなければならないからです。
 「是々非々」。正しいこと(是)は正しい、正しくないこと(非)は、認めて正すことのできる議員で在りつづける。これが私の信念だからです。そして、「彦根にとって」、「彦根で暮らす人々にとって」どうなのかが私の判断基準でしたが、今年からは「1市4町にとって」「1市4町で暮らす人々にとって」どうなのかが私の判断基準です。
 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

この記事のリンク: 「是々非々」

妖怪がブーム!?

2013.07.07

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 2013年6月8日(土)~9日(日)、彦根の花しょうぶ通りで行われた「アートフェスタ勝負市」のイベントのひとつに「妖怪迷路 化け町」というのがあった。花しょうぶ通りに隣接する袋町を舞台に、京都の妖怪藝術団体「百妖箱」の皆さん扮する妖怪が出題するクイズを解いて回るラリーである。妖怪の文献に基づいた造形がリアルで、半端ではない怖さであった。また、NPO法人芹川の子育て支援部門が「彦根妖怪図鑑」を出版。更に、6月22日(土)には「彦根ゴーストーツアー」が催行され、滋賀大学経済学部講堂で『彦根屏風の幽霊』と題した講演会が行われた。
 「妖怪や幽霊がブームなのかな!?」と思っていたら、日本経済新聞に、国際日本文化研究センター所長小松和彦氏のコラムが掲載されていた。気になった部分を抜粋してみる。
 「ところで今、妖怪はブームであり、関連の小説やコミック、アニメ、ゲームが作られ、博物館や美術館では妖怪をテーマに展覧会がひらかれてたくさんの観客を動員し、グッズも売れているという」「しかしながら、妖怪は大学や研究コミュニティー等からは学術的に論じるに値しないものと長くみなされていた」「国の文化力とは、そうした「無用の用」を、つまり目には見えにくい、だが将来大化けするかもしれない基礎的、野心的な研究をどれだけ支援できるかにかかっているように思う」。
 妖怪や幽霊は夏の風物詩である。
この夏もさまざまな場面で登場することだろうが、エンタテイメントとしてだけではなく、小松氏が書かれている基礎的野心的な研究に興味を覚える。妖怪だけでなく地域には目に見えにくい、宝物がまだまだ埋もれているに違いない。どれだけ支援できるかどうか、地域の活性化の鍵になるのではないだろうか。大切なことはいつも目には見えないものなのかもしれない。

この記事のリンク: 妖怪がブーム!?